未知スタイル

千葉

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こんにちはー。ハナザワです。
息子に風邪をうつされ、毎日治すが毎日うつされる日々です。
いい加減もう病院行きますわ。。。

最近なんか驚いたことってあります?
私は茶色い木の枝を煮出すのにピンクに染まるってことに心底驚きました。

あ、桜染め(草木染め)の話です。
鋸南町水仙で有名な街ですが、桜も実は有名。

歴史のお勉強の話は面倒なのでハショリますが
「頼朝桜」の愛称で親しまれている鋸南町の河津桜。
なんと町内に17,000本も植えられてるんだとか。

待って待って、鋸南の人口の2倍近くですよ、この数(笑)
※ちなみに人口は8691人/2012年4月の統計

つまりこの町、人間より桜の方が多いんだ。(笑)
それも素敵な話じゃない!?

で、だ。

これだけ桜もあるとさー、ぶつかるわけ。桜と桜が。
そうすると綺麗に咲かないんだって。だから選定するの。
その枝もったいないよねーってことで始まった体験事業がこれ。

頼朝桜染め体験。

雇用創造協議会さんのイベントなんだけど、やーこーゆーのいいよー。
エコ楽しくてお土産付きで。みんながハッピーだよー。
ってことでハナザワも体験参加。

会場はいつもお世話になっております、道の駅保田小学校の家庭科室。

実況中継は写真と共にお楽しみくださいませー。

桜の枝は近所の並木道でとって参りました。

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これ何かに似てない?
そう!!!お菓子の小枝!!!

ほんとそっくりー。やーん、おいしそーにみえてくるー。

これをねー小さくカットしまーす。

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パチパチ。

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ガールズトークも盛り上がる。

そしてー煮まーす。

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なんとー。煮出し汁がきれいなワイン色。

早くもハナザワ混乱です。
何故、茶色い枝をにだして赤くなるんだ?

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はい、空気と混ぜて酸化しまーす。更に赤くなるぞー。
不思議不思議ー。

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永遠にやってたい。

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染めたいものをきれいに水洗い。
ハナザワ、まくらカバーを染めてみます。
他にもハンカチを染めてる人、シルクスカーフを染めてる人など様々。

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はーい、ボールに染色液をあけましょー
お料理してるみたいでしょー

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これこれ、草木染のメインイベントだわなー。

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おーーーーーいいじゃんいいじゃん、桜いいじゃん!

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真剣。

色が決まったら色止めをしまーす。

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煮るで。

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洗うで。

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乾かすで。

いい色だー。
同じ染色液でも素材によって色の出方はさまざま。
私のまくらカバーは奥から二番目。
綿100%はもったり濃い色。
手前のシルク素材は淡いピンク。

日本の伝統文化でもある染色。
鋸南町では頼朝桜染めという名称で呼んでおります。

今、日本全国でこの染色に限らず伝統文化を継承する担い手が不足しております。
えーーーそれって残念な事じゃない?
一度後継者の居なくなった技術は、再度復活させるのが非常に困難。
きっと少しずつずれていっちゃうんだろうね。

この頼朝桜染めも先生の方が、どの分量でどれだけ煮出したら一番きれいに色が出るか、
長い時間、手間暇かけて研究して出来たとっておきのレシピ。

なんかさ、伝統文化ってタイムマシンみたいだと思うの。
昔の人があみだした技術や祭りを、私たちが未来の人に繋げていくって。
時空を超えて、私たちが死んだ後でもその技術は生き残ってるって、未来の人たちが、私たちが受け継いだモノ・コトを
さらに未来へと繋げていく、その繰り返しがじんわり地域に根付いてきて、その街らしさになっていく、顔になっていく。

変わることも楽しいけど、新しいものも好きだけど、
昔の人と、未来の人と、つながってる、何か大きなものの守られているような安心感って言うのかな、
住んでる地域への敬愛、プライド、心がふらふらしない、「これで大丈夫」って思える自信。

今回、伝統文化の入り口にちょこっと触れてみて、自分の足の裏から少し根っこが生えてくるような気がしたの。
この街をもっと大切にしたいなって。

まーあまり難しく考えずにね、繋いでいくって、楽しくて簡単でないとなかなか続いていかないと思うから。
と言うわけで。このイベントを主催してくださった雇用創造協議会の皆さん、有難うございましたー。

今後もイベントは継続されていくようです。