
こんにちは!地球ギターが相棒のシンガーソングライター・未知倶楽部親善大使のせりかなです!
私が、全国の道の駅を紹介する企画「せりかなの道の駅ソングブック」。
毎月1つの道の駅をピックアップし、その魅力をオリジナルソングに込めてご紹介します!
今月ご紹介するのはこちら!
八ヶ岳南麓・山梨県北杜市小淵沢町にある「道の駅こぶちさわ」。
山梨県道11号北杜富士見線の道の駅です。
中央自動車道・小淵沢ICから車ですぐの位置にあります。
この道の駅ソングブックの連載は、30ヶ所以上続いておりますが、
今回、初めて!!取材日に雨が降りました(笑)
(この地域は晴天率が全国トップクラスだというのに…!)
特別な記事になる予感…どうぞ最後までお楽しみくださいね。
一流の考え方と、一流の技術をもって、お客様に”人間の本当の幸せの形”に思いを馳せるきっかけを届けてくれる!
そんな道の駅でした。

約25年ほど前、地産地消という言葉もなかった頃から、 この地域の女性たちは、「八ヶ岳南麓の風土とは切っても切り離せない我々の食と健康」について深く考え、行動してきた背景があります。
まさに時代が追いつき、食の安全、安心が注目されるようになった現代、 その分野の先頭を引っ張り、努力し続けているのが、この道の駅。
そして、ここで働いているのは、この風土を気に入って移住した方々がとても多いそう。 都会にはない良さ、人間の幸せのかたち・価値観、八ヶ岳ならではの魅力を生かした暮らしを みんなで力を合わせて模索し、私たちに提案してくれます。
伝統的な風土の良さを生かして安心して食べられる自然食=”八ヶ岳スローフード”の考え方を基礎に、 この新しい道の駅が始まったのです。

子育て世代の女性に優しい、バリアフリーの設備、授乳室の完備。 女性の目線に合わせた、低めの陳列棚。 農産物直売所「Farm-to-table Market」の通路幅はとても広く、最大で2.4m。 これは、ベビーカーを押している方同士でもすれ違えるように設計されています。

「Farm-to-table Market」という店名の通り、近くの畑で朝収穫したばかりの野菜が並び、生命力豊かな野菜を味わえます。
もう一つ特徴的なのが、有機・無農薬の野菜が多いこと。 というのは、直売所では約35%の農家さんが有機・無農薬で野菜を栽培しています。 これは、他の直売所より圧倒的に高い割合。 その理由は、この土地には都会から移住して農業を始め、 食に問題意識を持って取り組む方が多いためです。

そして、その想いに共感して、東京・広尾から道の駅にやってきたのが
イタリアンレストラン「ブラチェリーア・ロトンド 小淵沢」。
特産物を提供するという枠を超え、料理という体験を通して、この地域の良さを伝えてくれます。
なんと、厨房にいるシェフの多くが、
本場イタリアで修行を積み、個人でレストランを経営できるレベルの凄腕とのこと。

「地元の特性(気候や水など)や、季節・湿度に合わせて
仕込みからソース作りまでを徹底して追求しています」
そう話してくださったのは、イタリアのトスカーナ地方で修行を積んだ青野シェフ。
ここで提供される食材は、もちろん農産物直売所「Farm-to-table Market」のもの。

私たちもお料理、頂きました!
歯ごたえ、みずみずしさ、旨味、甘味…う〜ん、とにかく食べる手が止まらない。
なんだか、普段、野菜だと思って食べているものとは、レベルが格段に違うじゃないか!
というのが正直な感想。
素材が良いのはもちろんで、その最高の食材を、
一流の料理人の技術と愛でもって、より美味しく食べさせてくれるレストランです。

「ここの野菜は新鮮で旨みも強いので、敢えて大きくカットして、
より野菜本来の味わいが感じられるように調理している」のだそう。
合わせる調味料ひとつとっても、この土地の食材の特徴に合わせ、厳選されたものを使っているそうです。
シェフの料理への並々ならぬこだわりが、料理の味から伝わってきます。

「コーヒー豆の挽き方を、ミクロン単位で調整し、お湯を注ぐ技術はもちろん、 温度や湿度など日々、八ヶ岳(標高1000m)の環境に合わせ、追求している」
と語る、バリスタさん。
まるで研究者のように愛と力を注いでいる方が淹れるコーヒーは、 その一杯で十分この場所に足を運ぶ価値があると言える味でした。 ラテアートも可愛い!それぞれに違う絵を描いてくれました。
ちなみに牛乳は八ヶ岳、清里産の貴重なもの(Non-GMO、ノン・ホモ)を使用しており、直売所でも購入することができます。
※Non-GMO:非遺伝子組換の飼料のこと。

道の駅でお酒が飲みたくなっても安心です。 併設して宿泊施設(ホテル「スパティオ小淵沢」・天然温泉「延命の湯」)もあるので、一泊二日で楽しむ方も多いそう。 東京からなら、当施設に発着する新宿からの高速バスも便利です。
森林浴しながら、空気の美味しさを味わいながら、 お料理やワインが楽しめる道の駅…なんて贅沢なんでしょう。

このレストランに限らず、パン屋も含め、
化学調味料を使わず、全て天然のものを使用しているそうです。
地元産の小麦粉、旬の野菜、果物などを使用し、全てのパン生地に卵、乳製品を使わず焼き上げる、山のパン屋 桑の実。
関東唯一の寒冷地である小淵沢で育まれてきた発酵文化が、パン作りに生かされています。
日本は一人当たりの消費量が世界一というファストフード…その波を押し戻し、
日本人本来の食文化を取り戻すスローフードの波を広げよう、
人間が生きる上での本当の幸せを創ろう、一緒に味わう人を増やそう、
そう努力している道の駅。

この道の駅が発信しているものは、人間の真の幸せを描くライフスタイル。
朝起きて、野菜の出来や出会いを楽しみに1日が始まる。
美味しい水と空気の中で、自然の恵みを受け取り、幸せを噛みしめる。
この道の駅で働いている方一人一人が、自分の言葉で、その想いをしっかり語って伝えてくれました。
是非一度足を運んでみてください。
本物の想いは、人の心にちゃんと届く。
そう感じさせてもらえる、素晴らしい時間を過ごせます。
大切な人を連れて、また戻って来たくなると思います。
体験工房で、ピアスと絵葉書を買いました♪
最後まで楽しかったです!!
「道の駅こぶちさわのうた」、ぜひ聴いてくださいね。
皆さんも是非、訪れてみて下さいね♪
