流域に８６万人が暮らす長良川は、人々の水を守る取り組みによって清流が保たれている里川です。その清流が育んだ鮎をはじめとする産物は、古来より流域の経済や歴史文化と結びつき、その発展を支えてきました。この、人の生活、水環境、漁業資源が密接に関わる「長良川システム」が国際連合食糧農業機関に認められ、「清流長良川の鮎」が平成２７年１２月に世界農業遺産に認定されました。触れて、遊んで、食べて、楽しみながら世界農業遺産「清流長良川の鮎」の価値、鮎や内水面漁業への理解を深めていただける『清流長良川あゆパーク』が、6月2日にオープンしました。

パークの中心である「里川あゆハウス」では、「清流長良川の鮎」に関する展示を行うとともに、臨場感ある多面映像により「長良川システム」を紹介します。また入口では、岐阜県出身の左官技能士である狭土秀平氏が「清流」「長良川」をイメージし 左官仕上げを行ったウェルカムウォールが皆さんをお迎えします。

このほか、パーク横を流れる長良川での鮎の友釣りが体験できる「友づり広場」や、初心者でも簡単に魚釣りが体験できる「魚つり広場」、小さいお子様でも安心して鮎などのつかみ取りが体験できる「魚つかみどり広場」、つかまえた魚の塩焼きなどの食体験ができる「あじわい広場」などを備えています。また、これら施設を活用した体験プログラムとして、釣りやつかみ取りなどの漁業体験、鮎の塩焼きなどの食体験、川の生き物調査など、川や魚に触れ合うことができる３２のプログラムを用意しています。

「里川あゆハウス」内に併設されている「レストラン里川」では、里川の恵みである鮎などの川魚料理が堪能できます。

「清流長良川あゆパーク」の施設概要

開所日：平成30年6月2日（土）
住　所：岐阜県郡上市白鳥町長滝420-10
管理運営：指定管理者（郡上市）
利用時間：午前9時から午後5時まで
休 館 日：火曜日（祝日の場合は翌平日）年末年始（１/１、及び12/31）
アクセス： ［車］東海北陸自動車道＜白鳥 IC＞から国道156号を北上し、約8ｋｍ
［公共交通］長良川鉄道 白山長滝駅下車徒歩5分（白山長滝駅から約400m）
駐 車 場：106台　（大型３台、身障者用４台）[無料]
※道の駅駐車場を含む
施設面積：約1万3千平方メートル
利用料金：施設の入場や展示等の観覧は無料
但し、体験プログラム受講には参加費が必要