
津波遺構による災害記憶の伝承プロジェクト
平成23年3月に発生した東日本大震災から、7年が経とうとしています。その記憶を風化させないよう、被災した建物などを「震災遺構」「津波遺構」として残す取組が被災地でみられます。前回、陸前高田市の旧道の駅「高田松原タピック45」をご紹介しました。今回ご紹介するのは、宮古市にある「津波遺構・たろう観光ホテル」です。
こちらは、「宮古市東日本大震災復興計画」における「災害記憶の伝承プロジェクト」のひとつ。「災害記憶の伝承プロジェクト」は、震災の記憶を風化させず次の世代に伝える、津波遺構を活用し関連する地場産業の活性化を図る、防災に関する宮古市の取組を内外に発信する、ひいては交流人口の拡大に繋げることを目的とした宮古市の取組です。
学ぶ防災ガイドによるリアリティの発信
現地では、一社)宮古観光文化交流協会による「学ぶ防災ガイド」にて、普段は入ることができない津波遺構・たろう観光ホテル館内の案内ならびにマスコミ未公開の津波発生時の映像の上映などを受けることができます。ガイド料は1団体4,000円、1名から申し込みが可能です。学ぶ防災ガイド:http://www.city.miyako.iwate.jp/kanko/manabubousaiguide.html
本やメディアの報道などをとおして情報は得ることができますが、体験に勝るものはありません。津波遺構、学ぶ防災ガイドといった取組は、震災を体験していない方々や次世代に対して、津波が持っている圧倒的なリアリティを体感いただくことで、その脅威や防災・減災などの取組の必要性を強く意識づけます。

道の駅 みやこで情報収集・休憩も
津波遺構の体験のほか、旅の情報収集や休憩には道の駅。宮古市は国道45号から車で数分の場所に、道の駅みやこが立地しています。海沿いに面している「みなとオアシス」でもあるので、海を眺めながら休憩することができるスポットです。宮古市をドライブする際は、ぜひお立ち寄りください。