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和歌山

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出典:http://www.hongu.jp/
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和歌山県の南部にある「熊野本宮大社」は、全国に広がる熊野神社の総本山にあたる「熊野三山」です。「熊野三山」とは「熊野本宮大社」「熊野速玉大社」「熊野那智大社」の3つの大きな神社のことで、この三社をお参りするための道を「熊野古道」といいます。2004年に「紀伊山地の霊場と参詣道」の一部としてユネスコの世界遺産に登録されました。

この三社の中でも、特に古式ゆかしい神聖な空気を放つのが「熊野本宮大社」です。本殿へと続く石段を登り、総門をくぐると平成7年に国の重要文化財にされた社殿が現れます。向かって左の社殿が、夫須美大神(ふすみのおおかみ)・速玉大神(はやたまのおおかみ)。中央には、主神の家津美御子大神(けつみみこのおおかみ)。右手の社殿には天照大神(あまてらすおおみかみ)が祀られています。また、「熊野本宮大社」のいたるところに見られる、足が三本のカラスは八咫烏(やたがらす)といわれ、日本サッカー協会のシンボルとして、サッカー日本代表のユニフォームなどに使われています。この八咫烏は、日本の神話の中で神武天皇を熊野国から大和国への道案内役をしたというエピソードから、「導きの神鳥」として信仰されるようになったといわれています。

川湯温泉
出典:http://tabisuke.arukikata.co.jp/

「熊野本宮大社」から車で約10分ほどのところにある「川湯温泉」は、全国でも珍しい温泉を掘って自分だけの露天風呂を楽しめる温泉です。川原を掘れば温泉が湧き出るといわれるほど、川底から絶えず70度以上の源泉が湧き出しています。熊野川の支流、大塔川の冷たい水と混ざりあうと気持ちの良い温泉が出来上がります。夏は冷たい川で水遊びをして冷たくなった体を温めたり、冬になれば川をせき止めて作る大きな「仙人風呂」を楽しむことができます。

奥熊野古道ほんぐう
出典:http://lmaga.jp/

そんな歴史と珍しい温泉を楽しめる和歌山県田辺市にあるのが、2016年4月にリニューアルオープンしたばかりの道の駅「奥熊野古道ほんぐう」です。道の駅内のイートインコーナーでは、熊野・吉野地方に昔から伝わる、高菜の浅漬けで包んだおにぎりの「めはり寿司」などを味うことができます。また歴史資料館も併設され「食」と「文化」に触れ合える道の駅となっています。旅のご休憩の際にはぜひお立ち寄りください。